予防接種
中学生以上が対象になる下記の予防接種を行っています。まずお電話でお問い合わせください(03-5345-7887)。
また◎については年齢によって助成の対象になります。助成・接種時期・接種回数・保護者同意書などについては中野区のホームページをご覧ください。
当クリニックで行っている予防接種
◎ | 子宮頸がんワクチン(ガーダシル)休止中 | 17,000円 |
◎ | 肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス) | 8,000円 |
A型肝炎ワクチン | 7,500円 | |
B型肝炎ワクチン | 5,000円 | |
◎ | 日本脳炎ワクチン | 5,000円 |
◎ | 風疹麻疹混合(MR)ワクチン | 10,000円 |
風疹ワクチン | 6,500円 | |
麻疹ワクチン | 6,000円 | |
流行性耳下腺炎(おたふく)ワクチン | 5,500円 | |
破傷風ワクチン | 3,000円 | |
水痘(帯状疱疹)ワクチン | 8,000円 |
現在、子宮頸がんワクチンは休止中です。
大人の風疹が流行 中野区では大人の風疹予防接種の費用を一部助成中です。
都内および区内において、現在、風疹の患者報告がこれまでにない状況となっており、妊婦が風疹に感染することによる先天性風疹症候群の発生が危惧されます。今回の風疹の流行は、過去に定期予防接種の機会がなかった世代を含む30歳代から40歳代の男性を中心に起こっており、これは妊婦の夫世代に相応します。また、20歳代の女性の患者報告も増加しています。
このような現在の風疹の流行状況から、中野区では先天性風疹症候群の発生防止を目的とする緊急対策事業を実施しております。 「先天性風疹症候群」とは・・・妊婦、特に妊娠初期の女性が風疹にかかることで、風疹ウイルスに感染した胎児に起こる難聴、心疾患、白内障、精神運動発達遅延などの障害を言います。
当クリニックでは風疹抗体価の測定、風疹ワクチンの接種を行っています。中野区ホームページをご覧の上、お電話でお問い合わせください(03-5345-7667)。
子宮頸がんワクチン(ガーダシル)について 現在、休止中
子宮頸がんは、女性特有のがんとしては、乳がんに次いで罹患率が高く、特に20~30代のがんでは第1位となっています。子宮頸がんが原因でなくなっている方の数は、毎年約3500人。これは一日に10人もの人が亡くなっている計算になります。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で起こることが知られています。HPVはとてもありふれたウイルスで、性交渉の経験がある女性の80%以上が50歳までに感染するといわれています。またHPVは尖圭コンジローマなど子宮頸がん以外の疾患も引き起こすことがあります。
子宮頸がん予防にはワクチン接種と定期検診が必要です。ワクチンは、HPV感染している可能性が低い低年齢での接種が効果的であると考えられています。ただし、100%予防できるわけではありませんので、20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診も重要です。
現在、日本で接種できる子宮頸がんワクチン2種類ありますが、1つは、HPVの16型と18型の2つの型に対して感染予防効果を持つものです。もう1つ(ガーダシル)は、HPVの16型と18型に加えて尖圭コンジローマの原因となる6型、11型と4つの型に対して感染予防効果を持つものです。ワクチンはそれぞれが予防できる型以外のHPVには予防効果は期待できません。
※法令が改正されたため2013年4月1日より予防接種法に基づいた接種義務のある定期予防接種となりました。定期予防接種としての対象者は小学校6年生から高校1年生相当の年齢の女子で、費用は無料となります。なお、標準接種対象者は中学校1年生相当の年齢です(当クリニックでは中学生以上の方をお受けしています)。詳しくは中野区のホームページをご覧ください。また、23区内の方であれば同様に接種できます。
接種スケジュール
初回接種、2ヶ月後、6ヶ月後の3回です。
スケジュール通りに接種できない場合、2回目接種は初回接種から少なくとも1ヶ月以上、3回目接種は2回目接種から少なくとも3ヶ月以上間隔をおいて実施します。1年以内に3回の接種が終了することが推奨されます。
接種費用 (定期予防接種の対象者でない方)
1回17,000円
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)について
肺炎は、日本人の死因の第3位であり、肺炎による全死亡数の95%が65歳以上です。また、肺炎で一番多い病原菌は、肺炎球菌です。肺炎球菌ワクチンを接種しておくと、肺炎の予防や、肺炎にかかっても軽い症状ですむ効果が期待されます。
接種してから免疫(抗体)ができるまで、平均で3週間ほどかかります。一回の接種で5年以上免疫が持続すると言われています。季節を問わず接種可能です。
65歳以上の方、糖尿病の方、肺の持病のある方は5年に1回の接種が望ましいです。
接種費用(助成対象者は4,000円、詳しくは中野区のホームページをご覧ください)
1回8,000円
A型肝炎ワクチンについて
接種スケジュール
2~4週間間隔で2回、筋肉内または皮下に接種し、さらに初回接種のあと24週を経過したあと追加接種します。合計3回接種します。
接種費用
1回7,500円
B型肝炎ワクチンについて
接種スケジュール
4週間隔で2回、筋肉内または皮下に接種し、さらに20~24週経過した後に追加接種します。合計3回接種します。
接種費用
1回5,000円
日本脳炎ワクチン
接種回数が不足していて、助成の対象になる方がいます。助成の対象になる方はご自身で申請していただきます。詳しくは中野区ホームページをご覧ください。
破傷風ワクチン
破傷風は、創傷部位から破傷風菌の芽胞が体内に侵入することによって感染します。転倒などの事故や土いじりによる受傷部位からの感染が多いと言われています。破傷風は神経症状が主であり、口唇や手足のしびれ、全身けいれん等が起こります。致死率が高く、自然感染による免疫は得られません。2011年3月の東日本大震災に関連して9名の破傷風の届けがありました。
アウトドア派などで、怪我をする可能性が高い方におすすめします。
接種スケジュール
3~8周間あけて2回接種して、1年~1年半有効。有効期間中に追加接種して5~10年有効です。
接種費用
1回3,000円
帯状疱疹予防のためのワクチン(水痘ワクチン)
帯状疱疹の原因は「水痘・帯状疱疹ウイルス」です。初めて感染した時には水痘(水ぼうそう)として発症します。水ぼうそうが治った後もウイルスは長い間体内に潜んでおり、普段は免疫力によって活動が抑えられています。加齢、過労、ストレスなどで免疫力が低下するとウイルスが再び活動を始め、神経に沿って移動、皮膚に到達し帯状疱疹を発症します。
日本の成人の9割以上がすでにこのウイルスに感染したことがあり(水ぼうそうになったことがあり)、体内にウイルスを持っています。そのため、ほとんどの人が帯状疱疹になる可能性があります。帯状疱疹の発症率は50歳代から急激に高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。
身体の左右どちらか一方に、ピリピリとさすような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状になってあらわれます。また帯状疱疹の皮膚症状が治った後も何か月、何年もつらい痛みが残ってしまう帯状疱疹後神経痛になる可能性があります。
帯状疱疹予防には、子どもの水痘(水ぼうそう)予防に用いられるワクチンと同じワクチンを使用します。接種することで免疫を増強し、高齢の方の帯状疱疹の発症頻度を減少させ、罹患してしまった場合でも重症とならずにすみ、そして後遺症である帯状疱疹後神経痛の発症頻度も減少させることができます。
接種スケジュール
50歳以上の方を対象として、皮下に1回接種します。
接種費用
1回 8,000円