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超音波(エコー)検査

超音波(エコー)検査

エコー検査とは超音波検査のことで、超音波(耳で聞こえるより音よりも周波数が高い音)を体内に発射し、その反響をコンピューターで処理して、内臓や血管の状態を画像として映し出す検査です。

実際には体の表面にゼリーを塗り、プローブといわれる装置を体に当てて検査を行いますが、検査時に痛みが無く、X線被爆の心配もありません。産科の診察では赤ちゃんの発育状態を確認するときに使われており、とても安全な検査です。

当クリニックでは腹部、心臓、頚動脈のエコー検査を行うことができます。

検査は原則予約制ですが、患者さんの状態にあわせて緊急に行うことがあります。
(腹部エコー検査では食事を抜いて検査を受けていただきます)

一回の検査は10~20分ほどですが、多くの情報を得ることができますので、いわゆる健診や人間ドックなどのスクリーニング検査から精密な検査、そして緊急的な場面での検査も対応できます。

腹部エコー検査

腹部エコー検査で調べられる臓器は、肝臓、胆のう、腎臓、脾臓、膵臓などです。中でも胆石、胆のうポリープ、肝臓の腫瘍の発見に有用です。胆石は、何らかの症状を認めずに、健診・人間ドックなどで初めて指摘される場合も多く、保有者の10%以上の方は生涯、無症状で経過すると言われています。

またB,C肝炎ウイルスが原因となっている慢性肝炎は、肝硬変や肝臓がんに移行する可能性が高いので、定期的な検査で早期の変化をとらえるために、この検査が頻用されています。

検査時は、腹部を十分に広く出すために、ズボンやスカートは腰骨の位置まで下げます。検査台に仰向けに寝て、両手を頭の方にあげて、手枕をした姿勢で受けていただきます。検査部位により横向きや座った姿勢になっていただきます。

心臓エコー検査

心臓は体の隅々まで血液を送る重要なポンプで、左心室、右心室、左心房、右心房の4つの部屋と、逆流を防ぐための4つの弁などからなります。

心エコー検査では、心臓の大きさ、動き、心臓の筋肉の厚さ、弁の状態、血液の流れなどを観察し、ポンプ機能として正常に働いているかどうかを判定します。心臓の形の異常を発見する形態学的診断と心臓の働きを診る機能的診断が可能であり、とても有用な検査です。診断だけではなく、治療法の選択、治療効果の判定、手術時期の決定などにも役立ちます。

検査時は、診察台に仰向けになったあと、左側を下にして横向きに寝ていただきます。検査時間は5-10分ほどです。検査に伴う痛みはありません。結果は循環器外来にてお話します。

頸動脈エコー検査

首のところには、心臓から脳に血液を送る頸動脈があります。プローブを頸動脈専用のものに切り替え、首にあて、頸動脈を観察していく検査です。簡便で視覚的に動脈硬化の判定などができる検査です。

エコーで頸動脈を観察すると動脈硬化の有無・程度や頸動脈の狭窄の有無などがわかります。
全身の血管の中でも頸動脈は動脈硬化が最も起こりやすい血管であり、かつエコーで見やすい血管でもあります。頸動脈の壁の厚さ(内膜中膜複合体厚)は、からだ全体の血管の動脈硬化の進行程度と比例して厚くなることが判っています。また限局性に血管壁が盛りあがってできた隆起性病変をプラークと呼び、これも動脈硬化の現れ方のひとつです。

頸動脈の壁の厚さが厚くなっていると、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)と脳血管障害(脳梗塞、脳出血)の発症率が高くなると言われています。プラークの破たんは脳梗塞を引き起こす可能性があります。 したがってこれらを起こしやすい生活習慣病である脂質異常症、糖尿病、高血圧を有する方、メタボリック症候群予備軍の方も定期的に検査していくことは重要です。

また、脂質異常症で動脈硬化がすすんでいる方でも、治療を開始して脂質の値が改善してくるのに伴い、頸動脈の壁の厚さは薄くなり、プラークも退縮することが期待できますので、治療効果の判定の指標になります。